先に、今メジャーになったRazor Sidemount System に関して述べましたが、
続いて、後発で出たToddy-Style Sidemount System を今はサイドマウントリブリーザーのメインBCハーネスとして使っています。
Razor と違う点は、BCのパワーインフレーターは、バックマウント と同じオーバーショルダー(肩の上から通す)形式でバックマウント BCと同型になります。
Razor 2.0 の場合は、脇から胸に設置する形をとっており、上部の出っ張りをなくす事で狭箇所侵入時に引っ掛からなくする要素を持っているわけですが、
Toddy – Style の場合は、オーバーショルダーであるものの、パワーインフレーター接続部のエルボーは平たく潰された形状にされ、引っ掛かりをなくす作りにはなっています。まあ、何もないRazorよりは、って事になりますが、大きな障害にはならないでしょう。
根っこの部分は、カバーもされており、ヒットや擦れがあることも前提に設計されています。
次の大きな特徴は、浮力体の形状が
“中心”
ではなく
“周囲で左右分割”
であること。
左右分割になっている事で、左右の重量アンバランスを補正することができる。
補正に関しては、大きく動かなければならないのでRazorのクイックさには敵わないものの、逆にRazorは常に自動的に中心に浮力が集まる為、そもそもの重量バランスが大きく崩れると補正が効かなくなる、という弱点がある。
そして、Razor でBCの一番弱い箇所の中心部は、細身のバックプレートでカバーされている。
ここは場合により嵩張る結果にはなるものの、破れる可能性は格段に低い。
一番ヒットする箇所にバンパーがあるようなものです。
そして、実質これがハーネスフレームとなるので型崩れが起きない。
ウェイトは、インナープレートとこのバックプレートの間に設置する事によりずれも生じない。
ガスの流れは、図に示したとおりを意識して使えば、快適なものです。
そして、第三の特徴は大型のヒップレール。
この設置は、Armadillo や DiveRite Nomad のようなヒップレールと違い、
引っ掛かりをなくすような形状で、かつ大型になんでもひっかけられるような斬新な形状となっているのが特徴。
現段階(2020.10.1)において、同様のものは見当たらない。
これ、非常に便利ですよ。
Razor Sidemount System のハーネスはベルト構成であるのに対し、
こちらはバックプレート(サンドイッチ)構成を取ることで、サイズ調整が容易になる。ウェットスーツ←→ドライスーツへの変更時、プレートから生えているベルトの長さ調整のみですぐ対応できるToddyに対し、Razor は、つながったベルトで構成している都合上、肩を変えたら、背骨の長さも、ウェストの長さも、連動する為全てをbランスよく変えなければならない、面倒な調整になる。
なんて感じです。