6100万画素 の高画素 α7RⅣ のハウジング Nauticam NA-α2020 は 積層型2400万画素 20コマ/秒の連射性能を持つ かつてのフラッグシップ α9Ⅱ にも使用できるダブルコンパチブル・ハウジング。
現時点でα9Ⅱ は生産中止(Discontinue ….ディスコン)となっており、現在市場では在庫のみの取引しかない。
現在は、α9Ⅲ という、120 コマ/秒 という恐ろしく速い連写を持つ後継機が出ているわけだが一方
この機種は世界初のグローバルシャッターという特筆すべき特性を持ってはいるが、このせいで
感度が著しく下がっている。
α9Ⅲは野鳥撮影で高速連写により動体撮影、野鳥の羽ばたきなどを撮るのに有用なため私も手に入れているが、こと水中撮影では光が不足することから感度が重要、α9Ⅲ はその点どうなのか?という点があるため、現状ハウジングは用意しなかった。(Nauticam からは出て入るが…..)
処理エンジンは、BIONZ X → BIONZ XR とだいぶ進化している。メニュー構成も

ここから

こうなりました。
考えるに20コマ/秒でも十分連写としては速く、かつ2400万画素と中庸な感度ゆえに感度はグローバルシャッターのα9Ⅲ よりも格段に良く、またα7RⅣ , α7RⅤ などの高解像度機種は同じく感度が犠牲になっているため、α9Ⅱは水中撮影には強い機種とも言える。α7SⅢ のような超高感度ほどではないが、
代わりに解像度は倍ある。
ちなみにα9Ⅱ のISO感度は以下

一方、新型のα9ⅢのISO感度は以下

下限では100 → 250 とだいぶ上がってしまい、拡張でも 50 → 125 と上がっており、
上限では51200 → 25600 と半分に減り、拡張では204800 → 51200 と1/4 となっている。
結果、ISO感度の範囲は極端に狭くなっている。
陸上ではともかく、水中のように光の減衰の高い環境ではどうなることか?
グローバルシャッターにより120コマ/秒という連写を手に入れた代わりに感度が犠牲になったという….
生産中のα9Ⅱ は70万円前後という高額だったが、生産中止になってから価格は落ちて結果的に40万ちょっとで入手できた。これ以上待つと物自体がなくなる瀬戸際でした。



α7RⅣと比べると左肩にダイアルがついているのが違い。
Nauticam NA-α2020 はこれに対応している。
α9Ⅱをハウジングにセットするとこうなる。

α7RⅣではこうなる。

ボディ形状は左肩のダイアル以外は基本同じ。ボタン配置やチルト液晶も同じ。


これで、α7RⅣ に加えて、α9Ⅱ も使用できるようになりました。
結果、私の手元には水中撮影には、
超高感度 α7SⅢ
超高解像度 α7RⅣ, α7RⅤ
高速連写可能で高感度のα9Ⅱ
が使えることになり鉄壁の布陣となりました。
