SF-2 e-CCR Rebreather を先に紹介しましたが、
これが出る前、SF-1 というRebreather が存在しています。
SF-1 は、Passive Semi-Closed Rebreather になります。
SF-2 の (Full)Closed rebreather に対して、Semi-Closed,
つまり、少量の呼吸排気ガスが排出されます。
Open Circuit に対して、呼吸ガス可能時間の延長が主目的であって、
CCR である、SF-2 のように減圧効果の向上は見込めません。
減圧行為を行う場合は、Open Circuit と同様の計画を取る必要が出てきます。
メリットとしては、CCRに比べてPO2を制御する機構は存在しないので
構造がシンプルで故障に強い(しにくい)点、
ループ内のガスは 1種類のガスを回すだけなので、無減圧ダイビングであれば
インボードタンクは1本のみ(CCRは、O2とDulientの2本必要)、
また、減圧ダイビングを行うのであれば、Open Circuitと同様に
深度に応じたガスミックスをステージ・ボトルとして携帯し、
ループ内に注入できる接続ホースを使ってガスチェンジを行うことで
Hypoxic Trimix Divingも可能になるようです。
この点は、同様の PSCR(Passive Semi Closed Rebreather) である
Halcyon RB80 も同様の方法でワクラの水深90m の洞穴長時間潜水を
行ったのと同じようですね。(構成も似ています)
カウンターラングがユニット下部にある構成は、Halcyon RB80,
SF-1, SF-2 共に同様の構成でコンフィグがOpen Circuit のように
シンプルである点は共通です。
SF-2 のSidemount Versionには注目していますが、
もしかしたら、SF-1 のSidemout 化も可能かもしれませんね。
# しかも、セミクローズドだと必要ガスタンク数が一本少なくて済む。