Halcyon のリブリーザーRB80をディスっているのではなく、この構成とSF2とを比較して似てるなあ、と思うところからの考察です。
The RB80 Semi-closed Rebreather: A Successful Exploration Tool (gue.com)
とま、こんな感じで説明がされていますが(冒頭はRB80が開発されるまでの歴史なので少々過去の栄光っぽいですが….)
ぱっと見の形状がそもそもSF2に似ているのもあって、中の構造も結構似てたりします。
SF2の前身がセミクローズド・リブリーザーであったことからも
RB80のこの構成がテクニカルダイビングで使用するような本格派セミクローズドリブリーザーの鉄板構成なんじゃないか?って思ったりします。
RB80の「80」の由来は、80cf(11.5L ) のアルミタンクとほぼ同等、という意味から来ていると記述されています。
内部のガスループの構成は、ヘッドのすぐ下にスクラバーがあり、呼気で入ったガスはスクラバーの中央に開いた筒を通過してユニット下部のベローズにガスが入り、その後、ベローズ→スクラバーで二酸化炭素除去を、吸気ルートに入る、という仕組み。
SF2との違いは、カウンターラングがデュアル(2重)になっている点。(SF2はモノカウンターラング)
先のブログでも言った通り、最近、RB80 でサイドマウント構成している人がいた。
SF2もバックマウントとサイドマウントが存在する。
RB80というぐらいで、80cfのタンクに形状、サイズも似ていることから、これをサイドマウントする、という考えは有りだな、と思う次第。
リアルタイムに使うガスについて。
フルクローズド・リブリーザがデュリエントガス+酸素と2ガスを使うのに対し、
セミクローズド・リブリーザの場合、1ガスになるので、携帯ガスを1本減らせることになる。
ぶっちゃけ、1ガスのみのダイビングであればループガス兼ベイルアウトガスとしていれば、リブリーザーユニットとタンク1本で十分になる。
フルクローズド・リブリーザーの場合は、ベイルアウトガス兼デュリエントガスとしても、リブリーザーユニット、デュリエントガス、酸素ガスの3つ構成で
サイドマウント化する場合、左右対称に体積、重量を均等にするためにそれなりのコンフィグレーションスキルが必要になる。
ベローズカウンターラングに関しては、呼吸時ベローズが伸縮で体積が変わる→重量が変わるので、そのあたりは注意しないとならないのと、
直線構成になっているので一般の別体カウンターラングよりもガスの通りが良すぎるため、姿勢によってガスの移動が起こりやすいのはヘッドアップするとガスがダイバーに行きがちでフローする可能性も考えなければいけない。
そういう点では、使ったことはないが、デュアル・ベローズ構成は防げるのかもしれないが、そもそもテクニカルダイビングでヘッドアップ姿勢をそんなに取るものか?という点もあってのモノ・カウンターラング構成というのもあるのかもしれない。