クライミングには、 ・アルパインクライミング(登攀にハーケンなど道具を使うもの)
・フリークライミング(登攀は基本体のみ、安全確保だけに道具を使う) と分類され、 フリークライミングには
・ボルダリング(シューズのみ、素手) ・トップロープ(頂上で折り返したロープを安全確保に使って登る方法) ・リード(カムやヌンチャクにロープを通しながら登る方法) と3分野があり、
既に、ボルダリングでのムーブトレーニング、
トップロープを経験し、 今回リードクライミングの講習を受けてきました。
リードの場合、クライマーとビレイヤー(落下時にロープで止めるパートナー) の二人ひと組で行うもので、どちらの練習も行います。
クライマー側
下の写真がハーネスで、私が使用しているマムート Slide4 というもの。クライマーはこれを装着しロープで結びつける。
ロープのハーネスへの結びつけ、 ビレイ(ATC)へのセッティング、
ヌンチャク(カラビナ二つを結びつけたもの)の扱いと、 イン/アウトからのクリップの練習(左右)
を行ったあと、実際クライミング中にこれを適宜行う。
逆クリップ、Zクリップなどのクリッピングミスを行わない、
ロープクリップ時の手繰り落ちを行わない ロープの内側へのマタギを行わない
などの禁止事項を行わないように、クリッピングのタイミングポイント を計算しながら登っていく。
自分でロープをクリップしてルートを作っているところが、 登ってる感アリアリで、結構楽しい。
ビレイヤー側
ビレイヤーは以下のビレイ器材を使用し、クライマー落下時に確保する。
一枚目の写真は、二つ穴があるタイプで、懸垂下降にも使用できるもの。
二枚目は、インドアのスポーツ用に軽量設計された一つ穴。懸垂下降はできない。
ビレイ(ATC)へのロープのセッティング、 クライミング開始時のポジションから、ロープの送り出し、
クライマーの動作に合わせてのポジショニングとロープ裁き、 クライマーを降下させるビレイ操作、ロープ回収などなど。
で、今度はクライマーとビレイヤーで組みになって、 クライマー落下時の対応、 つまり落ちる練習…
クリップしてから、ある程度登ってからクライマーが落ちると合図してから 落ちるのだが、クリップした地点から伸びた分×2 の距離を落ちるので、 トップロープと比べて落下距離が倍以上、 ロープを送り出していたならば、さらに落ちる。
不意に落られた場合には、止めるのが遅れればその分落ちる。 登り始めは、クライマーが地面に叩きつけられる場合もあるので
それを防ぐために要注意などなど…
ボルダリングに比べ覚える操作、安全管理などがあるが それが僕にはむしろ楽しかった。
で、今回はインドアの講習で、シングルロープで、 頂上まで行ったら下ろすのはビレイヤーにやってもらうわけだが、
ついでに、ATC(ビレイ)を使って、クライマー自身がセルフビレイを 行う、 “懸垂降下” の方法も教えてもらった。
これは、ケイビングにも使えそうだ。 (実は企画を検討中…)