現在、リブリーザーのマウスピースは、BOVやDSVが付いている。
写真は、JJ-CCR (International Edition) に付属のBOV
コンピュータ酸素センサー表示をするHUD(Head Up Display)も装備されていて
これが見えない位置にあるとき、オープンサーキットモードになっていると言う
工夫もされている。
(現在JJ-CCR のBOVはCE規格を通すために新たなBOV2 を開発中との事で
DSVのみの販売になっています。)
今まで使っていたリブリーザーとしては、
- Inspiration Classic : DSV & セカンドステージ(ネックレス装備)
- JJ-CCR : BOV (International Version)
- rEvo : DSV Only
と言う構成だった。
DSV(Dive Surface Valve)はマウスピースとループの口のOpen/Close のみの機能で、
BOV (Bail Out Valve)は、それにセカンドステージが組み込まれたものである。
BOVは、セカンドステージが組み込まれているためベイルアウト時
Rebreather → Open Circuit(レギュレータ)
に切り替えるときにくわえなおす必要が無い。
1. インスピレーションの場合は、リブリーザーの他にインボードデュレントタンク
につながっているファーストステージ直結のセカンドステージを首下にネックレス(バンジーコード)で固定して緊急のときにすばやくこれを吸う事を目的としている。
ベイルアウトタンクにも別途セカンドステージをつけているため、
あくまで場しのぎと考えた方がいい。
OCへの切り替えのすばやさからすると、BOVの方に分があるが、
キャニスター水没によるコースティックカクテルの流入に関しては、
マウスピースを共有していない独立したセカンドステージに優位がある。
ネックレスセカンドステージを採用するダイバーの理由の多くはこれです。
ただし、このネックレスはインボードタンクに直結しているため、
2~3Lしか容量のないタンクからのOC呼吸はガスの枯渇の危険性がある。
ので、一時的の場しのぎでしかない。
GCSを使っている場合などはアウトボードからのガスの供給が見込めるため
この心配は無いが、あまり一般的ではなくトラブルも多いGCSは近頃は
使われない傾向にある。
ここから、インボードタンクからのOC呼吸は危険&無駄、と言うことで、
アウトボードからのセカンド(or BOV)供給、が望まれるが、ホースコンフィグが
複雑になる。
そのため、そこは割り切って、インボードタンクはあくまでデュレントガス(希釈ガス)としてしか使わず、ネックレスもBOVも付けない、
と言う考えも大きな主流である。
BOVは加えるパーツにセカンドステージが組み込まれているため、あごの弱い人はちょっと負担になるかもです。
現在、比較的新型のリブリーザーである JJ-CCRもBOVは今CE規格を通すために
未だ検討状態でDSV飲みの販売のみ、
rEvoⅢでは、標準ではBOVや、OCセカンドステージをつけると言う考えは
全く無い構成を推奨している。
以下、個人的な感想ではあるが、
ペネトレーションで手足の自由があまり聞かない状況では、瞬時に切り替えられる
BOV or ネックレスセカンドステージはあったほうが良い気がする。
ただし、緊急で一時しのぎのために、リーク、フローのトラブルの可能性を生む
のも考え物である。
例えば、ペネトレーションできついセクションに行くときだけは、
適したベイルアウトタンクからセカンドステージを引き出し、あらかじめ
首にホースを巻くなり準備をしていくことで、これは対応できる。
と言うことからも、BOVや別途セカンドステージをインボードから引くと言う
危ない(?)構成をとらない、と言う理由も一理ある。
あなたは、この点どう思うであろうか?