と言っても、世界的にSidemount Rebreather はここ数年でいろんな機種が出てきたところで、その方法論が群雄割拠のような状況が続いていた。
更にその数年前から、メーカー、ファクトリー、個人でいろいろ試してきたノウハウなどもあるようだが、近年になってKiss Sidekick, SF2 が出払い、
その次に、FLEX, T-REB がリファイン、Liberty のSidemount Version が出ているのが昨今。
各々のSidemount Rebreather が特徴を持っている。Backmountと違ってSidemountはユニットをDiverの重心の中心に置くことがないため、そのMount(配置) によってバランスに影響があり、その後のパフォーマンスに影響が出ることが想像できると思う。
ユニットだけでなく、別途使用するタンクにも当然重量があり、これをどのようにMountするか、どうやって接続していくか、というのが総合的に判断する必要がある。こういった知識を持って臨まないととんでもないConfigurationになって、万が一の時に素早く行動ができないどころか、危険を生み出すことにもなる。
また、Open Ciruit Sidemount の場合は左右対称にConfigurationを持ってくることが容易(Afghan Sidemount Configuration は完全左右対称) でバランス構成も取りやすく、対応もしやすい。
一方、Rebreatherの場合は、ユニット, Dulient, Oxygen, と3つの構成要素をどのようにMountし、接続するのか?時にこれを外したり移動したりする可動性を維持するにはどうすべきか?(可動性を捨てるべきか?)などもテーマだったりする。
この点、Liberty SM のようにDulient, Oxygen の両タンクを内蔵しているタイプは別途タンクとの接続を考える必要がないため、接続のための考察はあまり考えなくてよいが、結果巨大かつ重量のあるユニットを片側にMountすることもありやはり重量配分には気を付けることは同じだ。ただ、極端な話、Liberty は左右2本 Liberty という構成も可能…..ではあるがそこまでユニットを巨大化した場合、極狭環境への侵入においてはかさばりがマイナス要因ともなりかねない気はします。
また、Liberty は、内蔵タンクが2L Only仕様なのでリークなどが起きた場合致命的な気もします。ことLong Penetration の場合は相応のバックアップを用意しないと厳しい、ただでさえユニットが大きいのに…
一方、Flex, SF2, Sidekick のようなタンク別体のものは、タンクとユニット間の接続を考えなければならず、ホースConfiguration が複雑になるのでそのホース長などにも注意が必要だ。あまりにタイトにすると、可動性が確保できず、”Side にMountしたまま”で変形ができない。(変形を捨てればいいが….)
接続は目に見える位置がよく、時にタンクを交換、接続切替してガスチェンジも行えるようにしておくのは、メリットでもある。タンク別体であるメリットを生かして使うのも手である。タンクサイズはLiberty と違って自由。緊急時のセミクローズドモードもビッグタンクで容易に行えるという安心感もある。
この辺、多くの緊急時の対応、マニアックな使用方法などは、各ユニットごとに大きく違うことが想像できる。
そもそも、Liberty と SF2 とではSidemount CCR といっても概念が違うものでそれはBackmount とSidemout が違うように、ぐらいの差があると思っていい。Flex, Sidekick もしかり。Sidemout CCR としても共通の特徴を持ちながらも、それぞれユニット固有の特徴をもとらえて、”使いこなせている”となることになると思う。