唯一のeSCR として登場した Hollis Explore ですが、生産中止ということになったそうだ。
セミクローズド・リブリーザー(SCR)であり、
e-CCR と同様な電子制御によるガス供給を行うというハイテクを搭載、
さらに、リクリエーショナル(非テクニカル)リブリーザーとしてプレダイブ時の
チェックをスイッチオンとともにリークや電源、ガス供給他などに問題があれば
エラーとしてチェックを促し、直すまでもぐれない、というコンピュータプログラムが組まれているというもの。
リブリーザーの細かいチェックなどはコンピュータがすべてチェックしてくれるのは良いのだが、
エラーでどこのリークなのか、何が問題なのかの詳細までは通知ができず、
結局、リブリーザーの構造が分かっていないと、エラーを解消することが難しいわけで、
変にハイテクを入れたがために、コストパフォーマンスに悪影響を及ぼしているように思う。
また、特有のタンクサイズのみ許可する構成もサービスにそのサイズがないことも多々あるため
使い勝手が悪い気もする。
CCRなみの構造を持ちながら、結局はセミクローズド・リブリーザーであり、
マルチガス使用のテクニカルとしては使うことができず、結果深度もナイトロックス使用深度限界で
深く潜ることはできない、つまりは小型タンクで長時間もぐれるをうたい文句にしてあるわけなのだが….
うーむ、……個人的には、セミクローズドは従来の電子制御なしの機械式で
電気トラブルがないことを利点としているのが、eCCRと構造を似せてしまったがために、
その弱点のみを継承、かえって問題点を大きくしコストパフォーマンスも悪くなっている点が否めない….
新しい試みはよかったが、そこまでしてセミクローズドにする必要があったのか?
相反する機能を同時にするアンマッチなツールであったことが災いしたのでは?
というのはワタクシの推論ですのであしからず。