Toddy Sidemount Style という形が俄かに出てきている。
Toddy Sidemount System
バックプレート2枚の間にBCを閉じた形をとっている点は、かつての”Sandwitch Style”として出ていたものの
進化系でもある。
DTDではかなり昔からこの”Sandwitch Style”を提唱していた。
DTD sandwitch sidemount system
SF2 Sidemount CCR のメーカーとしてもToddy Style を提唱している。
Toddy Style は Razor, XDeep に対角線上にあるSidemount Style であり、
大きくは浮力体の配置である。
Razor, XDeep これに類似したものは、Diverの背中の中心部でBCが浮力をコントロールする、”Mid ship”(中央重心)を
目指したもので、運動性能を重視し、クイックな動作、対応を旨とするやり方。どの体制にも最小限の動きで対応、
位置決めも即座に帰られ、そして最小限に体積を小さくコンパクトに持っていける。
BC浮力体が背中中心部に配置されることにより、大成変化によってBC内のガス移動が最小限になることから
クイックに動けることにはなる。が、一方、それは重量配分が左右対称であることが前提になる。
重量が重いものが体のどこかに偏った場合、バランスをとるのが難しい。
このタイプは、基本、トリム(水平)状態のニュートラルポジションで左右上下バランスがとれていることが前提なわけだ。
一方、このToddy Style に関しては、浮力体が背中の”周辺”に位置することになるため、周囲で吊った形になるため、
Razor, XDeep よりトリム姿勢に対する安定性がある。これは逆の言い方をすると体制を変える場合、大きく動かなくてはならない。
それによって、BC内のガス移動が多くなることも起因する。
BCの形状にもよるが、ドーナツ型の場合は、前後に重心がずれた場合もBCのガス移動により体制を維持することが可能。
浮力体が背中中心にしかないRazorやXDEEPにはできない芸当になる。
そして、BCが馬蹄型、つまりお尻側がつながっていない、もしくはガス移動が起きにくい形状の場合は、
左右の重量バランスが違う(アシンメトリー)の場合でも、浮力操作でバランスを保つことができる。
つまり、BC内のガス移動をうまくコントロールすることにより、重心の移動を相殺することが可能になるという特徴を持っている。
SF2 のメーカーがToddy Styleを打ち出している点は、SF2 ユニットと逆に配置するだろうタンク重量との
左右非対称な重量バランスにも容易に対応できるであろうことからだと思われる。
Razor, XDeep などのSidemount BCは、重量バランスが左右対称であることが前提で、
Configuration でこの点をクリアする点に難易度があり、工夫を必要とする。
この点は、Halcyon Contuor もバックプレートは使っていないが同様の特性を持っているともいえる。
Sandwitch Style ⇒ Toddy Style として、OC, CCR で俄かに出てきたスタイルだが、
似たような形で、Razorにシングルブラダーを内包させたやり方をかつては私もやってきた。
この形も悪くはない。現在提唱されているToddy Style とは異にする更に亜流ではあるが….
Configurationに、ぎちぎちに決める必要がない点もToddy Styleには優位に働く点で、
バックプレートを使っているダイバーが移行しやすいスタイルであることも
今後一つの流れとしてできてくるのではないだろうか?とも思えます。